こんにちは!
今回は、広島県尾道市因島にある地蔵鼻に行ってきました。
地蔵鼻は、縁結びのパワースポットとして有名な小さな岬です。とっても興味深い言い伝えのある観光名所なのでご紹介します。
地蔵鼻の悲しい由来
そこには、悲しい恋の伝説が残っています。
慶長4年(1599年)、因島村上水軍の金山亦兵衛康時は、琴の修行のため船で都に向かう周防の高橋蔵人の娘を関所破りの罪で捕らえましたが、娘の美しさと娘の弾く絶妙な琴の調べにすっかり心を奪われ、島にとどまり自分につかえるよう命じましたが、娘には思いを寄せる若者がいたため応じませんでした。
康時は、怒って娘を浜で斬り殺しましたが、それからというもの、夜になると娘のすすり泣く声と弾いていた琴の音が渚から聞こえてきて、泰時は夜ごと悩まされ続けました。そこで、渚の自然石に地蔵尊を彫り、娘の霊を手厚く供養したところ、亡霊に悩まされなくなったということです。
その後、その話を聞いた周防の若者が、地蔵鼻で娘の後を追い海に身を沈めました。すると地蔵の目からはポロポロと涙がこぼれ落ち、それは見る見るうちに小石になって回りに散らばったということです。
この鼻の地蔵さんに祈願し、娘の思いが込められた小石を持ち帰ると、恋が成就すると言われて、縁結びの願いを込めて多くの若い女性が訪れています。
その他、子授け、安産、女性の願い事が叶えられると言われています。祈願がかなうと、石地蔵を作ってお礼参りをする習慣があります。毎月、旧暦の24日は命日とされており、地元の人々はもちろん、近隣の島々や遠く県外からの参拝者で賑わいます。
観光スポット地蔵鼻
地蔵鼻からは、因島大橋や瀬戸内海の美しい景色を眺めることができます。
青い空と海、白い雲と船、赤い橋とお地蔵さま。
色とりどりの風景に心が癒されました。
地蔵鼻は、自然と歴史とロマンスが溢れる素敵なスポットです。
地蔵鼻には、娘の思いが込められた小石がたくさんあります。その小石を持ち帰ると、恋が成就すると言われています。恋に悩む方や、恋をしたい方は、ぜひ一度訪れてみてくださいね。